北欧 VS 英国
北欧 VS 英国

どっちが良いの?何が違うの??
当店では、どちらの商品も取り扱いがあります。
メンテナンスもしております。
触っております。
エイリアンVSプレデターならぬ、デンマーク家具職人VS英国家具職人、勃発であります。
英国のレプリカをしていたデンマーク
デンマーク職人は、スカンジナビアンスタイル=北欧デザイン以前はどのような家具を作っていたのでしょうか??
19世紀以前、デンマークでは、英国やフランスから持ち込まれた、バロック様式やロココ様式、ジョージアン様式の家具が流行しておりました。
デンマークでは、英国のスタイルを模倣して、家具を製作しておりました。
また、デンマークの家具職人が、これらの技術を学ぶために、英国に来ては修行をしていたようなこともありました。
地理的に近いということもあり、往来があったようですね。
デンマーク近代家具デザインの父、KaareKlintコーア・クリントがこれではいかんぞと。
KaareKlintコーア・クリントは、18世紀の英国チッペンデール様式の椅子をリ・デザインし、伝統的な英国の椅子を研究したうえで、レッドチェアを作り上げます。
KaareKlintコーア・クリントは研究に重ねたうえで、尊敬の念も込めて、英国の椅子(=デザイン、職人)を選んでおります。
1927年のことです。
英国の技術・デザインを基礎に、KaareKlintコーア・クリントによって、北欧デザインは生まれたのです。
北欧デザインの始まりであります。
スカンジナビアンスタイルは英国がプロモーター???
北欧デザインが世界に知られるきっかけは、1954年から北米を回る「デザイン・イン・スカンジナビア」展であります。
これによって世界に、北欧デザインが広まりました。
しかしです。
それ以前に英国では、北欧デザインの展覧会があったのです。
それは、北米より3年早い1951年。
その名も「スカンジナビアン・デザイン・フォー・リビング」展
場所は英国ロンドン家具セレクトショップ、Heal'sヒールズにて行われました。
この主催はロンドンに位置するHeal'sヒールズとされております。
そんなこともあり、英国ヴィンテージ家具会社はいち早く、北欧デザインを取り入れることになっております。
そして、北欧5か国が世界での展覧会をしていくきっかけともなった展覧会です。
そのプロモーターが当時世界トップレベルのイケてる家具販売会社、ロンドンに位置するHeal'sヒールズでもありました。
どのような経緯かまでは詳細には不明ではありますが、英国職人とデンマーク職人は互いに技術を学んでおりましたし、デザイナーも行き来していたでしょう。
そのような中で、Heal'sヒールズは、北欧デザインってイケてるよね?もっとみんなに知ってもらおうよ。という感じで、世界初となるスカンジナビアンスタイルの展覧会を開催したのではないかと思います。
Heal'sヒールズは、最先端の家具販売会社ですから、目が肥えています。
それは、デザインだけでなく、クオリティの面においても。
それら、すべてを見極めたうえで、デンマークの家具、いいぞってなったんでしょうね。
デンマーク家具を世界に知らしめるきっかけとなったのは、英国のHeal'sヒールズであったという点は、非常に興味深いですね。
輸出と国内
デンマークの家具は輸出を基本にデザインされています。
1950年代 北欧5か国の人口 合計2000万人
デンマーク440万人
1950年代 英国5000万人
です。
デンマークは自国だけでは、家具市場が限られてもいました。
そのような、理由から、輸出を基本としなければなりません。
結果的に、Heal'sヒールズでのスカンジナビアンスタイルの好調から、北欧5か国にて、北米を中心に、「デザインインスカンジナビア」展をするわけです。
なぜ、北米かと言えば、
1950年代 米国1億5000万人
でありました。
加えて、人口増加が著しいのがアメリカでもありました。
1960年には1億8000万人になっております。
このような商業的な理由から、必然的にアメリカをターゲットにするのは納得であります。
英国はアメリカほどとはいかないまでも、国内の人口が伸びていましたし、十分に家具市場が国内にありました。
結果的に、何が起きたかと言いますと、デンマーク家具、特にダイニングテーブルは脚が外れます。
脚が外れることにより、コンテナ輸送で大量に輸出することが可能になります。
英国のダイニングテーブルは脚が外れません。ほぼ。
自国内でありましたら、外れる必要はありません。
結果、輸送や、エレベーター無し5階に運ぶために、折りたたみ式テーブルなどが1960年代に流行したということもあります。
英国ヴィンテージは脚が外れないので、コンテナに空間がたくさんできます。
だから輸出するには効率がわるいのですよね。。。
当店も毎回大変であります。。
デンマークは少量生産?英国は大量生産??
デンマーク家具は少量生産と言われます。
英国家具は、あまりそういった表現はされません。
果たして、実際はどうなのでしょうか?
FRITZ HANSENフリッツハンセンには、1960年代に数百人の従業員がいたとされます。
ホームページを見ますと、まぁまぁ大きな工場であります。
アリンコチェアなどは、圧力成型型式合板製チェアであり、大量生産に向いている家具であります。
ちなみに、この時期、デンマークには20~30人ほどの小さな家具工房が多数あったそうです。英国と同じですね。
小さな家具工房は、自社製品はもちろん、大手の下請けなども行っていたとか。
当時の爆発的な人気を考えれば、自社職人だけでは足りないのはすごく納得しますね。
一方、英国はスコットランドのマッキントッシュMcIntoshはどうでしょうか?
1960年代には、300人~350人ほどがいたとされいます。
FRITZ HANSENフリッツハンセンと同規模ですね。
FRITZ HANSENフリッツハンセンほどの世界的な知名度はありませんが(自国内を市場にしていたので当たり前ですが)、モノは確かなブランドであります。
そう考えると、英国もまた少量生産にこだわっていたと考えられます。
少量生産というのは、アメリカ(大量生産)と比較してではないかなと思います。
ですので、デンマークも英国も少量生産で、手仕事にこだわっているのであります。
どちらでも多く使われていたチーク材は、アジアのモノで同じです。
木材の乾燥職人、削りだす人、木目を確認する人、などなど職人のレベルは同等だったでしょうから、同じ木材を使っていれば、品質は同じレベルであるのは、当たり前ですね。
実際、どちらも触りますが、同じです。
どちらも良き経年変化をしております。
もちろん一部のデザイナーズ家具に関しては、英国よりもさらに、デンマークの方が手仕事が残っていたことと思います。
一方、英国では一人親方の凝った家具をよく見られたりするのが、デンマークとは違った良い点でもあります。
実際の家具を見てみよう
上が北欧で、下が英国。
ここに載せているのは全てチーク材です。
どちらも良い質感、木目であります。





みんな、手仕事にこだわっている職人だからね。
北欧 AND 英国
デンマークと英国の職人たちは、長きに渡って交流をし、
技術を互いに高めあい、デザインを広めて取り入れて、それぞれが良い家具を作っていますね。
大親友みたいな。
めでたし、めでたし。
