メンテナンスのこと
手仕事によるメンテナンス

清潔感
清潔感はマストです。
アジがあっても、汚いのはダメです。
ばっちいのは大嫌いです。
しっかりと隅々までクリーニングを実施しております。
表面の清掃はアタリ前田のクラッカーです。
輪じみやペンキなどは、たま~に、あえて残すこともあります。これもまたアジですので。
しかし、きたない汚れはNGです。
ヴィンテージとは言え、これはアジではないですね。
スプレーの塗料でシューっとすると、上塗りで消えますけれども、汚れは残っています。しっかりと手作業で汚れを落としています。
匂いがあるヴィンテージ家具を懸念される方がいらっしゃるのですが、上記の通りですので、匂いがつらいなぁと思ったことはほとんどありません。
もちろん、あった際には、商品説明にしっかりと記載をさせて頂きます。お値引きもしながら。
そして、磨きはオイル磨きです。オイルで落ちる汚れ、オイルでしか落ちない汚れもあります。洗顔と同じであります。オイルクレンジングであります。目に見えない、細かい汚れがこれで落ちるのであります。
こんな感じで、アジを残しつつ、しっかりとクリーニングをしております。
内側も磨く
見えない部分もしっかりクリーニングしております。
サイドボードやキャビネット、というかすべての商品、ひっくり返してまずはクリーニングをしております。
底板。脚。コロコロ。などなど。
引出しであれば、引出しの中はもちろんです。
引出しをすべて出して、内側の見えない部分をクリーニングしております。
いくら外見が良くても、中身が伴っていなければ、薄っぺらく見えるのであります。
もしかしたら、見ない人もいるかもしれませんが、そんなことは気に致しません。
僕が気にしますので。
薄っぺらい大人にはなりたくないのであります。
人と同じで、見えない部分・内面も、いえ内面こそが大切であります。
ぐらとがた
グラつきやガタツキ。
通称「ぐらとがた」。
「ぐらとがた」のチェック・修復、基本であります。
ぐらとは、構造部分の継ぎ目が弱くなっていたり。
60年モノですので、当たり前にあります。
木がやせる。
接合部が擦れて、細くなる。
乾燥と収縮により、ワレが発生している。
様々な要因があります。
けれども、直せるように作られております。英国職人ですので。
我々も、また10年20年後に直せるように、直しております。
がたつきとは水平方向であります。
これもまた、基本であります。
「ぐりとぐら」ぐらい、「ぐらとがた」は基本なのであります。
スムースさ
引出しやエクステンションテーブルの開閉。
こちらも硬くなっていることがあります。
乾燥収縮、木材のずれ、経年劣化によりまして。
この部分は唯一?削って調整をしております。
硬いということは、どこかで木と木が喧嘩をしているわけなので、そのうち収集が付かなくなってしまいます。
早めに両成敗ということで、お直しするのであります。
す~っと、滑らかにいきたいですよね。
店長はスノボはではなく、スキー派です。パラレルかボーゲンかは聞かないでください。
検品体制
人がやっておりますので、見逃しはあります。
これは避けられません。
しかしながら、見逃し三振!バッターアウト!とならないように。
検品しております。
お姑さんが埃をチェックするようにやります。
① メンテナンス時
しっかりとメンテナンス職人が行います。
② メンテナンス後のチェック
職人が1日おいて改めて確認する。
そして、別の職人にもチェックをしてもらう。
人ですから、それぞれの癖ってものがあるのです。
他人にチェケラッチョしてもらうと、自分の癖みたいなのに気づくことも、
あるんですよね。
③ 写真を撮るとき
写真を撮ると、改めて気になることが出てくる。。
これが、あるんですよね。。
写真撮ってしまったから、取り直すの面倒ですし。。
メンテナンスももう一度なので、手間かかるし。。。
でも、誰かが、気になったらやり直しです。
あるあるです。
④ 発送をするとき
すべての商品、発送前チェック・クリーニングをしております。
写真との違いはないか、クリーニングをしながら、チェックします。
こんな感じで行っております。
匂いのチェックも上記の流れ①~③にて、複数名で確認をしております。
気になるものがあれば、匂い鑑定士ばりに、チェックをしております。
もちろん、気になる際には、商品ページに記載をしております。
ナチュラルヴィンテージ
新たなスプレーによる塗装仕上げは早いのですが。
結果、木材の質感も変わってくる。
テッカテカに。これは私の好みではない。
経年変化した表情を大切にしたい。
いかにそのままを残すか。
ヴィンテージ感を残すか。
ここを非常に大切にと言いますか、これがヴィンテージの質感だと思っております。
そのために、手仕事によるオイル仕上げにこだわっています。
撫でているのではなく、適度な圧で磨いております。
結果、腱鞘炎になるレベルで磨いております。
結果、しっとりとした仕上がりのナチュラルヴィンテージに仕上がります。
写真を見比べて頂くだけでも、仕上げの違いが分かります(とお客様から言われます)。
歳を重ねていくには、下地の大切さ、モノの良さを引き出さないことには始まりません。
厚化粧(塗装)を重ねていくのは、限界があるのであります。
今売ること、売り上げを上げることを考えると、手っ取り早い塗装なのかもしれませんが、50年後のヴィンテージ家具のために、何がベストかを考えております、。
保存と修復
手仕事のオイルメンテナンスへのこだわり。
それが我々が考えるキレイでナチュラルなヴィンテージのために必要なことであります。
キレイでナチュラルなヴィンテージのためには、修復をしながら元の風合いを保つこと。
目で見て、手作業=触感で全体を触るからこそわかる。
結果、時間がかかります。
残すということは、時間がかかる。
建築業界においても、スクラップアンドビルド的なものの方が、早くて安い。
傷を隠すためのサンダーはしない。
フォルムが崩れるし、50年の経年変化した表面が失われるから。
法隆寺の保存で、サンダーは使わないのと同じです。
表面にこそ、ヴィンテージの質感があり、歴史が刻まれています。
塗装はスプレーで数分。
隠すのにはもってこいなのですが。
それはそれでよい部分もありますし、ありですけれども、当店では扱いがありません。
オイルやワックスの手磨きはモノによっては何時間もかかる。
でもそれが経年変化したヴィンテージの魅力を保つために必要なこと。
良き年齢を重ねていくために大切なこと。
しっとりとしたキレイでナチュラルな仕上がりは、皆様にご満足いただいております。
もしかしたら、手で磨くのが好き、手で磨くことで没頭したい、というだけかもしれません。。
50年後のために「今」を生きる


丁寧の先にいるもの、それはやはりあの人
丁寧な手仕事にこだわりを持っております。
機械化が進んだ時代の1950年代の職人。
徒弟制度において、弟子に機械は使わせないこともあったとか。
手仕事を覚えさせる。
手が仕事を覚える。
機械はその先の応用でしかないと。
そんな気持ちでメンテナンスしています。
