G PLAN FORM 5 LARGE UNIT/BOOKCASE
なにしろ、大きいんです。コレ。
でもご安心ください。
身長はセームシュルト選手以下です。
198センチですので、大体の家には収まります。
横幅は武蔵丸親方よりスリムです。多分。
でか!と思うんですが、意外と圧迫感がないんです。
セームシュルト選手と武蔵丸親方二人がいるほうが圧迫感がすごいです。
そんなにはないんです。
棚板もリズミカルな感じで、少しだけシンメトリーで。
ですので、良い存在感を放っております。
住宅を建てるとき、壁面収納作るより、安いしかっこいいです。
念のため、1967年に発表されたRoger BennettデザインのForm FIVEというシリーズになります。その一部かな。23153bと23153cと合わせてのご購入も良いですね。
G-PLAN Form Five Wall Unit
ジープランgplanのフォームファイブは1967年に発売されました。
遡ること15年超、イームズによりイームズストレージユニットがデザインされました。
モジュール方式、ユニット方式と呼ばれるものです。
これを支えていたのは、工業生産技術、もっといえば大量生産技術です。
同じ部材を大量に作り、家に合わせて大きさを決め、必要な部材を買い、組み立てる家具です。
大量生産でき、組み立て式ですので、輸送コストも安い。
さすがイームズであります。
時は戻り、1960年代後半。
次々とモジュール方式が販売されます。
1965年、スイスの老舗家具屋USMはUSMハラーと呼ばれるモジュール方式の家具を販売します。
1964年、英国ステイプルズ社から、ユニット方式のラダラックスシリーズが販売されます。
この流れをくみ、ジープランgplanからは、フォームファイブウォールユニット(Form Five Wall Unit)が販売されます。
しかしながら、前者たちほどの可変性はありません。
一列の棚に可変性はなく、上下の組み合わせ、そして、列の組み合わせによる可変性?というか組み合わせです。
この可変性の少なさ、ここに英国職人のクラフツマンシップを感じるのです。
例えば、英国製ダイニングテーブル。脚が外れません。
北欧製のものは、脚が外れます。
外れるということは、素人がつけるわけです。
ガタつきが出るかもしれない、破損するかもしれない。
職人としては、その完成度、最後の仕上げを自分たちでできないこと、それを許せないのです。
このダイニングテーブルと、同じようなことが、ユニット方式でも起きるわけです。
モジュールは幅30インチ高さ78インチ。
なぜ、その大きさなのか、まだ分からない。
建具の大きさでもないし、レンガの大きさからきているわけでもなさそう。
話を戻しますと、使用者に組み立てを任せるその可変性は、許せない。
家具ではない。
いや、そうすることで、自分が職人ではなくなること。
それが、許せなかったのです。
多分。
■メンテナンスとケア
クリーニング後、オイルメンテナンスをしました。
普段のケアは乾拭きにて。
半年に一度、あるいは汚れが気になった際に、HOWARD PRODUCTS社のオレンジオイルを使用すると良いです。
汚れが気になった際には、水拭きではなくオイルで汚れを落とす。
塗装され量産された家具とのケアの違いは、ただそれだけです。
古い綿100%のハンカチやTシャツの切れ端に、オイルをしみこませて磨く。
塗装は残っていますので、塗装を保護する目的です。
塗装というのは乾燥すると、お肌と同じように剥がれてきます。
オイル磨きは2~3分で終わります。その後、すぐに乾拭きしても良し。数時間おいて馴染ませてもよしです。
50年以上経過してもなお問題なし。
経年変化をさらに楽しめます。
職人の魂が入っていて、タフにできています。
■製造:1960~70年代 推定
■生産国:イギリス
■ブランド:ジープラン
■サイズ(cm):全体幅152.5/奥行46/高198
■こちらの商品は組みたてが必要となります。上下分離しての発送となります。
【当店の商品は全てヴィンテージ品】
多少のキズ(僕はそれをアジと呼んでいます)は、どの商品にも必ずあります。
それは、50年経過しないと表現できないもの。
それが、ヴィンテージを求める理由。
状態に関しては、写真をたくさん載せていますので、そちらをご確認くださいね。
ご不明点はお気軽にご相談ください。
発送ランク:家財便G
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