1950-80年代を中心に数多くの素晴らしいデザインを生み出してきた 、イギリス家具メーカーとブランドを紹介します。
G-PLAN/ジープラン(イギリス 1952-) G-planは、1952年に家具メーカーE.Gomme社が発表したブランドです。
様々なスタイルの家具を製作しましたが、特に1960年代にデンマーク人デザイナーによって生み出された北欧テイストの家具は、英国古来の家具職人の技術力に後押しされ世界中で大流行しました。当時のシリーズは、近年ヴィンテージ家具としてイギリス国内はもとより、アメリカ、オーストラリアなどの欧米国でも広く人気を集めています。
イギリス人職人の丁寧なものづくりは非常に完成度が高く、観るものを納得させる確かなクオリティが備わっている一流品です!
ERCOL/アーコール(イギリス 1920- )アーコールは、1920年にイタリア移民のルシアン アーコラーニー(Luciano Randolfo Ercolani)が一代で築き上げた、イギリスを代表する老舗家具メーカーです。
アーコール特有の繊細なラインは、総無垢の家具でありながらもナチュラルで軽やかなデザインを実現。構造面でも工夫が盛り込まれ、手直しを加えながら何世代にも渡って使える実用的な家具です。現代のインテリアとも違和感なくコーディネイトでき、且つしっかりとした存在感を持つビンテージアーコール。雑誌やCM、カフェ等のメディアでも幅広く扱われています。
AH McIntosh/マッキントッシュ(イギリス 1869-)アレキサンダー・ヘンリー・マッキントッシュ(Alexander Henry McIntosh)が1869年にスコットランドの小さな町で始めた家具業が、現在では世界中にコレクターの存在するマッキントッシュ家具のスタートになります。当時の英国において、特に進歩的ミドルクラス層をターゲットに質の高い家具を提供し、1960年代には当時の最先端の流行だった北欧デザインをいち早く取り入れ、大きな成長を遂げました。そのスタイリッシュなデザインと素材、造りの良さは、現在のイギリスでも非常に高く評価され、ジープランを超えて熱望されるビンテージ家具メーカーでもあります。
NATHAN FURNITURE/ネイサン ファニチャー(イギリス 1916-)ネイサン ファニチャーは、1916年にロシア生まれのバーネット ネイサン(Barnett Nathan)がイーストロンドンで手作りの家具を販売したことが始まりです。戦時中は政府向けの弾薬箱の製作をして生計を立てるなど、厳しい状況下でも不屈の精神でビジネスを成長させた誇り高きメーカーです。
1952年に息子達がビジネスに加わると、事態は急速に発展しました。彼らは良いデザインに投資する必要性、ダイニング家具にフォーカスして事業を展開しました。1963年には当時最も求められていた北欧デザインの家具作りに専念し、シンプルでエレガント、実用性と品質の高さを兼ね備えた家具を多く生み出しました。現在でも当時の伝統を守って製造を続けている、数少ないメーカーの一つです。
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JENTIQUE FURNITURE / ジェンティーク(イギリス 1930年代-) JENTIQUE(ジェンティーク)社は、有名なおもちゃ職人であったご主人とその奥さんというJenkins(ジェンキンス)夫妻が創業した家具メーカーです。
どこか愛嬌のあるデザイン、フェミニンな優しさを感じるデザインなど、異色な経歴をもつジェンティークならではの特徴があります。国内ではまだあまり知られていませんが、G-planやNathanなどと並ぶ良質なブリティッシュビンテージモダン家具として、イギリス国内や欧米諸国でその魅力が高く評価されています。
A YOUNGER Ltd. / ヤンガーファ二チャー(イギリス)
ヤンガーファニチャーは、1950年~60年代にかけて特に見識の高い裕福な層をターゲットに、小ロットの家具を一流の職人達につくらせ、限られた特別な人たちだけが手にいれることのできる最高級の家具を生み出してきました。
代表デザイナーJohn Herbertを筆頭に、当時誰よりも早く北欧デザインを取り入れたのもヤンガーファニチャーです。常に近代的で洗練された家具づくりのパイオニアとして、現在でも隠れたコレクターの多いメーカーの一つです。デザインもさることながら、その造りと素材の良さは今見ても圧巻です!