ヴィンテージERCOLが届けてくれた豊かな時間◆愛知県K様◆ヴィンテージ家具活用事例
こんにちは。
イギリス人店長が選ぶ■英国ヴィンテージ家具&アンティークの専門店■
ブリティッシュビンテージプラスのmisakiです。
先日アーコールテーブルをお届けしました、愛知県のK様よりお写真とメッセージを頂きました。
ご承諾の上、ご紹介いたします。
ここ数年、コーヒーテーブルを探していましたが、自分の部屋に合うのがなかなか見つからず、
半ばあきらめていましたが、最近読んだ本に、このアーコールのコーヒーテーブルが載っていて、
一目惚れしました。
ネット検索したところ、運良くブリティッシュビンテージプラスさんのページに辿り着き、
購入した次第です。
こうして部屋に迎えてみると、違和感なく部屋に馴染んでいて、
やはり受け継がれていくビンテージの良さを感じます。
ネット購入ではありますが特に不安もなく決めることが出来たのは
ブログの文章から伝わってくる辻さんの人柄に惹かれたからだと思います。
色々な角度から眺めたり、何気なく撫でたりして木の手触りを楽しむことで気持ちが豊かになります。
お気に入りの家具と共に、自分自身も一日一日を大切に日々を過ごしていきたい。
木製のビンテージ家具はそんな気持ちを改めて思い起こしてくれます。
素敵なコーヒーテーブルをありがとうございました。
大好きな読書・音楽・映画をテーブルと共に愉しみたいと思います。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
誰にもじゃまされない、ゆったりとした自分時間。
週末のお休みに。毎晩の家族が寝静まったあとに・・・
お気に入りの空間があることは、私たちの日々の活力・心の栄養につながりますね。
好きなテイストは人ぞれぞれだと思いますが・・・
目にするたびにふと嬉しくなるような『心を満たしてくれる家具』が
さらに皆さんとつながっていけるよう、私も日々その魅力を丁寧に伝えていきたいと思いました。
K様、ありがとうございました!
映画『トレインスポッティングT2』に見る、2017年イギリスで最もかっこいい家具たちのその後
こんにちは。
イギリス人店長が選ぶ■英国ヴィンテージ家具&アンティークの専門店■
ブリティッシュビンテージプラスのmisakiです。
前回ご紹介しました、映画『トレインスポッティングT2』に登場するイギリス生まれのおしゃれでかっこいいヴィンテージ家具の数々。
▼トレインスポッティングに見る、2017年最もカッコいいヴィンテージ家具とは?
実はこの話には、ちょっとした裏話があるんですよ!
それをみなさんに、ぜひお伝えしたくてしたくて^^
T2の撮影で使われた、英国製ヴィンテージ家具をはじめとする様々な小物たち、延べ130点以上。
映画の撮影終了後には、なんとオークションでその多くが売却されたそうです。
実際のオークション会場の画像がこちらです!
既に映画を見た方ならピンとくるような、シックボーイの切り盛りする英国パブのカウンター。少年時代から変わらないレントンの部屋の電車柄のウォールペーパー・・・。
この時代に生き、特別な想いをもつ多くの人にとっては『トレインスポッティングの一部を実際に所有することができる!!』ということで、映画の舞台でもあるスコットランドで開催されたこのオークション。かなりの話題を呼んだようです。
オークションのパンフレットの一部がこちら。
これによると、ベグビーの刑務所シーンで使用されたトイレが500ポンドで落札されたそうです。
ステンレス製の一体型トイレが日本円で8万円弱。安いのか?高いのか?
これを競りに出すのもすごいですが、欲しい人がけっこういて販売開始価格7500円から競っちゃうというのも何ともイギリスらしい。(笑)
自宅に持ち帰って、どう活用しているのかも興味深いですね。
そしてこの一件で私が何よりも皆さんに伝えたかったのは、オークション後に落札金がどうなったかということなんですが・・・
現地の新聞によりますと、落札金は全てスコットランドの『ドラッグ依存を中心とする青年問題の更正施設』に寄付されたとのことです。
約20年前にトレインスポッティングが上映されたとき。日本だけでなく世界中に衝撃的なカルチャーショックを起こしました。
この映画が伝えたいことは何だろうと思いました。
でも今回T2を観て、そしてこの事後ストーリーを知り。
この映画を作った人たちはただのクレイジーで奇抜なドラッグの世界を見せたかっただけではなくて
こうはなるなよ。という温かな眼差しを、決して押しつけではなく若者に受け入れられる形で送っていたんだなぁと20年経った今深く納得しました。
その懐の大きさ。そして人間味。
現代のイギリスは、華やかなイメージとは裏腹におそらく日本以上に暗くて深い社会問題が潜んでいる国です。ホームレスや物乞いの人も普通に路上で声をかけてくるので、渡英当初は一人歩きが怖かった記憶が思い出されます。
でもそのなかでも、社会の問題や弱者の存在を皆の問題と考えて
少しでも良くしていこうと前向きな気持ちで活動している人が沢山いる国でもあります。
私もイギリスを離れてもう7、8年になろうかとしていますが、今回のストーリーを耳にし
彼らの誇り高いスピリットにまた触れたような気がして、とても懐かしく嬉しい気持ちになりました。
英国ヴィンテージをお使いの方や興味のある方々へも、これらの家具がどんな国からやってきているのか、
どんな国民性の人たちが愛してきたものなのか。少しでも理解を深めてもらえたら嬉しく思います^^
トレインスポッティングに見る、2017年最もカッコいいヴィンテージ家具とは?
こんにちは。
イギリス人店長が選ぶ■英国ヴィンテージ家具&アンティークの専門店■
ブリティッシュビンテージプラスのmisakiです。
冒頭の写真、約20年前に一世風靡した映画トレインスポッティングの第2弾『T2』のポスターです。
日本でも4月に公開されていましたが、ご覧になった方いますか??
まさにこの年代を生きた!とも言えるポール店長とともに、私も観に行ってきました!
親父になった今でもこのかっこ良さ。渋い!!
内容は、とても深かったです。前回のぶっとんだ感じとはまた違うヒューマンドラマといった感じで、特に男性にとっての歳を重ねるというテーマを20年前の若かった彼らとリンクさせながら非常にうまく描いています。国こそ違えど、特に30代、40代は共感できる内容だと思います。
映画館でどっぷりその世界に浸りながらも。。。
やっぱり家具屋の性でしょうか。インテリアチェックにも余念がないという。(笑)
イギリスの現代映画なのであるだろうとは思いましたが、やっぱりありました!
英国ヴィンテージ家具の数々!!
主要登場人物シックボーイの部屋には、ヴィンテージG-planジープランのオーバルコーヒーテーブル。
特徴的な脚ラインですぐに分かりました。
このアイテムは国内でも非常に人気が高いのですが、殺風景だったり面白みのない部屋でもあっという間に個性的な空間に変えてくれる『ザ・神テーブル』だと私は思っています。横長で2?3人掛けのソファとの相性もいいんですよね。
他には、UNIFLEXのヴィンテージ・ドレッサーデスク!
確かこれは、主役ユアンマクレガー演じるレントンの亡き母親の部屋だったと思います。
右に写っているのがそうですね。斬新なデザインがかっこよく、デスクにもドレッサーにも使える優秀家具なんですよね。
他には、イギリス映画には必ずと言って良いほど登場する定番チェアですね。実生活でも、イギリスの学校とか公民館とか昔のままずっと使っているような場所でよく見かけます。
重ねておけるので公共の場では重宝するんでしょうね。スタッキングチェア(積み重ねられる椅子)と呼ばれています。カラーバリエーションも色々あります。
日常の中のシンプルだけどさり気なくかっこいいデザインやカラー。いかにも「外国!」といった感じが好きで、当店でもよく仕入れています。
現在のスタッキングチェア在庫は、以下二つのみ。少ないですね。もっと手に入れたいです。
今回の映画では、アメリカンユーズド家具や北欧ヴィンテージとも一線を画する、英国色の強い家具も数多く登場していました。
特に「ブラック&トーラシリーズ」の家具はよく目につきましたね。
全く同型はないですが、同じような雰囲気だとこのあたりでしょうか。黒とゴールドが差し色となった渋くてかっこいシリーズです。
ジープラン・ブラック&トーラサイドボード
実家に当時のまま残されていたレントンの部屋。レコードキャビネットとして使われているのも、ブラック&トーラーシリーズですね。いわゆる『家具』というほど『大人』でなく、カジュアルだけど『俺らしさ』のあるアイテム。そんな位置付けでしょうか。
映画のなかで多用されていたイギリス生まれのビンテージ家具たち。
ビンテージがトレンドの英国だからこそ、亡くなった母親が何十年も前から使っていた家具と今の世代が求める家具。そのどちらもが全く違和感なく画面のなかで共存し、20年という歳月をうまく行ったり来たりしながらリアリティのある世界を造り出しているのだと思いました。
トレインスポッティングと言えば、当時の最先端カルチャーをいく映画でした。
20年経った今、同じ監督が同じ役者さんを集めて第二作をつくるということ。
それは世間の期待も大きく、大きなプレッシャーのある仕事だったと思います。
でも、決して昔の栄光にすがることなく。
前作の良いところは活かしながらも、時代に見合った感性で全く新しい世界を見せてくれたクリエイターの人たち。
これって、イギリスが生んだヴィンテージ家具にも同じことが言えるなぁと思いました。
懐かしいけれど決定的に新しくてクール!
すごいぞ。イギリス!
ぜひ皆さんも映画を見て、この世界にひたってみてくださいね。
おすすめです。