子どもが片付けをしない!でもう悩まない。ヴィンテージ家具の秘策
こんにちは!
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
本日は万国共通の親の悩み『子どもが片付けをしない!』を
ヴィンテージ家具屋の視点から斬り込んでみたいと思います!
何をかくそう。日本とイギリスの2カ国で、0歳から?12歳までの子ども達を10年間教員・保育士という立場からみてきた経歴を持つ私。家具屋となった今でも、子どもとの関わりや教育・子どもを育てる環境づくりには並々ならない関心をもっています。
私の子どもは現在5歳ですが、2歳くらいから自分専用の収納家具を与えました。
写真にうつっているG-planの6段チェストがそうです。
それまでは親と収納スペースを共有していたり、簡単にカゴを利用したりしていました。
でも2歳頃から、自分のことを率先して自分でやりたがるようになり、
好きな服を選んできたり、上下の組み合わせや似合う靴下なども考えて着るようになったので
そんな子どもの成長過程をサポートすべく、ジープランチェストを子ども部屋に導入しました。
このチェストを選んだ一番大きな理由は、一つひとつの引き出しが小さいので物を入れても重くならず
子どもでも扱いやすいと思ったからです。
現在の収納は、上から順に見ていくと
1段目 まだ手が届かないので、主に使わないおもちゃなど
2段目 帽子、手袋、ハンカチなどの小物
3段目 リュック等のかばん類全て
4段目 靴下、肌着などの下着類全て
5段目 Tシャツなどの上に着る服全て
6段目 ズボン、スカート等の下に着る服全て
となっていて、引き出しの深さに合わせて折り畳んで立てて収納しています。(こんまり流!)
これが5歳の現在で、もっと小さい頃は手の届く下3段に限定して使っていました。
もっと大きくなって、一つ一つの服が大きくなったらまた考えないといけないと思いますが
現状ではこの収納方法が非常にうまくいっていて、子どもも喜んで使っています。
洗濯後の服を自分でしまったり、そこから出すこともとてもスムーズです。
どうしてこの子は、収納場所としてのチェストをうまく活用できているのかと改めて考えてみると
・自分専用という所有の喜びがある。
・どこに何を、どんな風にしまうのかが完全に明らかである。
・チャイルドフレンドリーで扱いやすいこと。
・小さな達成感があること。
ということに気づきます。
もちろんヴィンテージ家具でなくても実現できることだとは思いますが
私が個人的にヴィンテージ家具だからこそ!だと感じているのは
日々使う中でも、良質な家具らしいしっかりとした質感や素材の良さが味わえる。
子どもでも本物を扱っているという満足感が自然に得られ
使うことが快感につながっているのではないかと思います。
大人だって切れ味抜群の職人のつくった包丁と、100均の包丁。
どちらが料理への意欲がわくでしょうか?
使いたいという気持ちになるでしょうか?
子どもだから安価なもの、使い捨てで十分。そう考える人もいます。
でも、造りの良さが感じられ、美的な美しさのある本物に囲まれて育つ感性が
後づけでは得られないものだとしたら?
子どもの環境を楽観視することが、彼らが本来持ち合わせている意欲を損なっているとしたら?
思えば・・・私が子どもの頃使っていた収納チェストは、いわゆる無垢のタンスだったのですが
引き出しが重くて、ただでさえあけしめがやりにくかったのにそのなかに服がパンパンに入っていて。
とりあえず無理矢理でも詰め込んで閉める、といった感じで上手く整頓できていなかったように思います。
結論として。
「子どもが片付けをしない」のは、「片付けしやすい環境が整っていない」に尽きると私は思います。
そして
「片付ける」という行動の具体的な作業内容が分からない。
「片付いている」状態とはどうなっている事なのかが分からない。
その状態で、どれだけ「早くかたづけなさーい!!」と声を荒げても無駄なんですね。
はっきりと分別し、使いやすく再現しやすい収納方法。
ビジュアル的にも達成感がえられるような収納方法。
そんなスモールステップを子どもの目線から考えてみることに、きっとヒントがあるように思います。
そんな中で、わが家のようなずっと愛着もって使えるヴィンテージ家具・良質で使う喜びの広がるヴィンテージ家具を子どもに与えるという選択肢も、ぜひ子育て世代のみなさんには考慮してみて欲しいと思います^^
▼G-plan製品をはじめ当店で扱いのあるヴィンテージチェストはこちらです。
Small is Beautiful (小さきことは素晴らしい!)
こんにちは。
イギリス人店長で検索!■英国生まれのヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです!
突然ですが、みなさんは「ちいさい」「おおきい」のどちらが好きですか?
この仕事を始めて5年。
当初より、お客様とのメールや電話でのやりとりはほとんど自分一人で行ってきました。
それは、私自身が「小さいこと」に重きをおいているからです。
そのヒントは地元の美容院。
何年もずっと美容院ジプシーだった私。
でも今は、ここ以外は行きたくないというお店があります。
そこはご夫婦でやられているのですが、電話予約の段階から、お店に一歩足を踏み入れた時の出迎え、カウンセリング、シャンプー、カットなどの施術、お茶出し、会計、送り出しに至るまで全て一人の方がやってくれます。
毎回行く度に私の好みを覚えていてくれ親身になって相談にのってくれ、まるで友だちと会うように以前の話の続きを自然とできる場所。
数ヶ月に一度訪れるだけでも、点じゃなくて線でつながっているような温かで親しみ深い気持ちになれる場所。
値段だけで選べばもっと安いところ、もしかしてもっと上手なところだって他にあるのかもしれません。
でも私はもう行く度に
「今日お休みですかぁ?この近くにお住まいなんですかぁ?」という
うわべだけの気疲れする空間に身を置きたくないと思い・・・
これも年齢を重ねたからなのでしょうか?(汗)
いつ行っても同じ温度ですぐに繋がれる安心感と
そのお店の一貫したサービスを求めその美容院に通い続けています。
そして自分が心地よいな、素敵だなと思ったことは
自分たちのお店へも積極的に活かしていきたいと思い続けてきた結果が、『Small is Beautiful (小さきことは素晴らしい)』の精神です。
そんな折に、一つのメッセージをお客様から頂きました。
何度かご利用いただいていて、さらに別で探されていた家具があったのですが、
当店でなかなか入荷がなかったので、最終的に他店様で購入されたというお話で・・・
『 他店から購入して分かったことは、
こちらのお店ほど商品に対しての知識はもとより
商品への想いが強いところはないということ。
そして私たち購入する側への配慮が素晴らしいと感じました。』
もう売上がどうのこうの、というレベルではなくて単純に嬉しかったですね。
きっと私たちが家族経営でコンパクトにやっているからこそ、そのどの過程においても
お客様と近い立場で熱意や愛情を失わずにいられるんだと思います。
そしてイギリス出身のポール店長だからこそ、自分の国を大切に思うのと同様に
自分の国からやってきた家具を心から愛し、その素晴らしさを誇らしく思い
その名を汚すようなことはしたくないと、高い意識を持って仕事に向かっているように思います。
見栄えのするHPだったり、見える部分の体裁を整えることは簡単ですが、
目には見えない部分、そんな本質を感じてもらえるお客様とつながれることは
大きな喜びです。
もちろん見栄えのするオシャレなHPや、立派な都心の店舗や、沢山のスタッフを抱えた大手さんを
「すごいなー」と羨ましく思うこともそれは時々はありますが(笑)
私たちは私たちの身の丈にあったことを精一杯する!!
そんな私たちらしさを応援してくれる方々とつながれ、喜んでもらえることこそが
自分たちの目指したいところだと改めて確信しました。
そう、これこそ『 Small is Beautiful 』
とっておきの『ちいさい』を目指しますよ!^^