日本で一番G-planジープラン家具に詳しいお店!
こんにちは。
正統派英国ビンテージ家具店のブリティッシュ・ビンテージプラス店長です。
さて本日は、久々にヴィンテージ家具屋らしくお役立ち情報をお伝えしていきたいと思います。
テーマは、
『G-planマニア必見!なくてもいいけど、やっぱり残っていたら最高に嬉しい!!
ジープラン家具のロゴとその変遷について』
です。
ジープランG-planは、もちろんイギリスの家具。
輝くまで磨き上げる店長の名にかけて、目指せ!日本で一番ジープランに詳しいお店となるべく
私たちの経験とリサーチをもとにまとめていきたいと思います。
(ジープランの成り立ちについては、以前のブログを参照下さい。)
職業としてヴィンテージ家具を扱っている私たちの場合、
ロゴがあってもなくても、デザインと造りで大体メーカー品かどうかはすぐに分かりますが、
一般のお客様の場合、ロゴの有無を重要な判断基準にされる方がけっこういらっしゃると思います。
その中でたまに頂くご質問が、
「このG-planテーブルのロゴのデザインは、他店とちょっと違うようですがどうしてですか?
もしかして偽物ということはありませんか?」
ビンテージ家具の偽物説については、以前のブログにも書いているので割愛させていただきますが、
特にジープランの場合、そのブランド名ばかりが有名になって背景があまり知られていない為に
このような疑問が起こってくるのだと思います。
まず現在出回っているG-planの家具は、1950年代?80年代に製造されたものがほとんどです。
一言でジープランの家具と言っても、そこには遥か40年の開きがあるのです。
そう、あのスターバックスだって創業以来ロゴが少しずつ変化しています。
そうなんです!
大きな時間の流れで見たとき、その時々の時代背景や企業理念でロゴは変化して当然なんですね。
ではG-planの場合を見て行きましょう!
1952年?
ジープランブランド第一機のロゴで、通称ゴールドスタンプ。
木に直接スタンプされているので、薄くはなっていても残っていることが多いです。
中心のEGという文字はE Gommeの略で、ジープランというブランドを作ったE Gomme社を意味しています。
初期はまだG-planの文字も小さ目ですね。
ほぼ同時期(1960年?)に、デンマーク人デザイナーのIB KOFOD-LARSENイプ・コフォード・ラーセンによって
デザインされた家具には、彼のサインが入ったゴールドスタンプが押されているはずです。
この家具は、通常のジープラン家具よりも特に希少価値が高く、高値で取引されています。
購入時にはロゴを一つの目安としてチェックしたいですね。
1965年?
当店ではたまに見かけるロゴです。
ただこちらは紙製なので剥がれてなくなってしまっていることも多いです。
1975年?
一番良く見かけるロゴです。デザインは上記のままに、素材がメタリックなものになりました。
光沢があるので、ジープランの落ち着いた雰囲気に一番よく似合うと個人的には思っています。
こちらもステッカータイプで無くなっていることもしばしば。
1985年?
文字のフォントが変わり、「G」がより大きいデザインに変わりました。
初期のゴールドスタンプからこの辺りまでが、当店で一般的によく見かけるロゴデザインです。
1990年?
90年に入るとこれまでのデザインをもとに周りにボーダーラインが入り、
より華やかなイメージのロゴへと変化しました。
でも、やっぱり元祖のシンプルでアナログ的なデザインには敵いませんね。
G-planブランドをつくったEGomme社はその後売却され、複数の手に渡りましたが、最終的には1996年に
スコットランドのグラスゴーに工場のあるモリスファニチャーがキャビネット類の製造のライセンスを取得し、
G-planキャビネットという名前で製造を続け、G-planのなかでもソファ類は、G-planアップホルストリーという別会社が製造を続け現在に至っています。
たとえロゴのデザインが違っても、愛すべきG-plan家具に変わりないこと。
分かっていただけましたか?
最後に、冒頭の4脚揃いで入荷したジープランチェアの商品撮影をしていた時に見つけたひとこま。
同じセットの中に存在する、二つのタイプのロゴ。
とことん歴史やロマンを感じてしまうのは、
私だけではないはず!
だから面白い。ヴィンテージの世界!!
店長より
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【お店のコンセプト】
正統派のビンテージ家具をお届けしたい。
塗装仕上げではなく、オイル仕上げの家具を。経年変化がビンテージ家具の楽しみだから。
見てよし触ってよしの背面まで磨かれた家具を。ビンテージ家具を100年モノにしたいから。