ビンテージ家具・アンティーク家具 買付日記
こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
現在、イギリスにて現地買付真っ最中!
さて、2週間のイギリス借り暮らしも、そろそろオシマイ。
さすがは、家にかける情熱が半端ないこの国だけあり、
週単位で借りられるホリデーコテージの快適さも半端なかった?。
築200年超えのこの家は、もともとこの地方で採れるコッツウォルズストーンを使った伝統的な石造り。
観光本などではよく「蜂蜜色の石・・・」なんて紹介されているだけあって、陽が当たると本当にうす黄色に輝き
おとぎの世界に迷い込んでいるかのような、非現実的な美しさがある。
この家は6ヶ月前に宿泊施設としてコンバージョンされたばがりだということで、なかはピカピカ。
食器洗浄機もブロードバンドも完備の充実施設。
上の写真左側の今回増築されたダイニングキッチンも、同じ石で造られているため
完全に違和感なく一体化していて、後づけだなんて聞かなければ分からないくらい。
キッチンの内壁は当時の外壁をそのまま利用している。
間接照明が巧くあたるように設置されていて、まるで洞窟の中にいるような、不思議な、
でも落ち着く感覚。
当時の梁や古材は随所に新たな形で生かされ、センスの良いアンティーク家具とともに味わいを添えている。
結果、築200年級でありながらも、水回りなどは使いやすくリノベーションされ、
トータルで非常に過ごしやすくて気持ちのよい空間に生まれ変わっている。
こんな大技を、イギリス人は結構DIYの延長でやってしまったりするので、それがまたスゴい。
日本だったら、空間デザイナーやらインテリアコーディネーターetcの出番・・・となりそうなものだが
こっちの人はどうレイアウトして?なんてことも自分たちで考えて、でもプロ顔負けに仕上げているのだから
やっぱりもともと生まれ持った感覚が違うの?なんて思ってしまう。
確かに同じ「家」と言っても、イギリス人はそれが広いことや新しいことよりも
「Homely(家庭的な温かさ)」であるかや「Cozy(居心地の良さ)」であることを
とても重要に考えている。
この点は、日本とは決定的に違う。そんな意識の違いもきっと深く関係しているんだろう。
庭から見える一軒下の家。これで一番近いご近所さん!なんて贅沢。
ここにも、同じように古い建物を買い取って、住みながら理想の家へと手を加えている人たちがいた。
私たちが、人生のなかで一番多くの時間を過ごす「いえ」という場所。
今回の小さな村での2週間は、6年間過ごしたイギリスの都会とはまた違い
新たな足跡を私の中に残してくれたように思う。
名残惜しいですが・・・また来年!