G-planだけじゃない!知られざる英国家具デザイナーFRANK GUILLE
こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
すっかり春になり、お出かけの楽しい季節になってきましたね。
先日は東京出張があり、サクラで有名な井の頭公園に初めて立ち寄ることができました!
有名というだけあり、大きな池の周りを中心にそれはそれは美しい日本の景色が広がり、お花見を楽しむ人が平日の昼間にも関わらず沢山いて、とても平和で癒される光景でした。
さて、当店HPでは少し前から「Something Colouful」と名付けて、春らしいカラフルな家具を提案しています。
機能的でポップなビンテージスタイル。
G-planやERCOL以外にも、イギリスには素晴らしい家具デザインがありますので、ぜひご紹介したいと思います。
今日ご紹介するのは、1926年生まれのFRANK GUILLE (フランク ギーレ)
アートスクールにてかの有名なロビンデイやゴードンラッセルのもとで学びながら、一時期は海兵隊として従事した経験ももつ人物です。
その後奨学生としてデンマークで家具デザインを学び、英国家具会社Austinsuiteに入社。
当時のトレンドだったデンマークスタイル・チーク系家具のデザインでキャリアを積み、その後彼の名前を一躍有名にすることになるKandyaという家具会社のデザイナーとなり、独自のスタイルを追求していきました。
フランクが大切にしていたのは、機能的で実用性があり、かつシンプルであること。
これらは、ほとんど1950年代にデザインされたものばかりです。
どれも美しくて遊び心があり、ロンドンの最先端を行く人たちがコレクションしたがるのも、当然ですよね。
こちらは、オリジナルの状態のまま残っていた50年代製Kandyaのキッチン。すごくないですか?
当店ではなかなか出会いがなく、前回やっと手に入れることができたのはKandyaのスツール2脚のみです。これも、非常にいい線言っているんですが、たぶん興味のない人からみたらその魅力が理解できないくらい、ちょっとマニア向けかもしれません。
でもやっぱり、ただものでないオーラがあるんですよ!
他には、彼がオースティンスイート時代にデザインしたチークサイドボードも、現在一台在庫ございます。
英国ミッドセンチュリー家具は、掘り下げれば掘り下げるほど魅力がいっぱいです。
出尽くした感のあるデンマーク家具に比べるとまだまだ未開拓の分野も多いので、これからどんな風に注目されていくか非常に楽しみでもあります。