ヴィンテージ家具業界の秘密■お値段のはなし■
こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
このブログを読んで下さっているみなさんは、おそらくヴィンテージアイテムに興味のある方々
だと思いますが、
ここだけの話・・・
ヴィンテージ物って、値段に大きなばらつきがあると思いませんか?
私も商売上、他店の価格リサーチをすることがあります。
そして、私たちと全く同じものがすごい値で販売されていることを目にして、正直驚くこともあります。
当店では、「良いもの」を「適正価格」でお届けすることを、目指しています。
「適正価格」で販売するためには、「適正価格」で入荷することが必須なのですが、
当店の場合はイギリス人店長という強みを最大限に生かして、仕入れには特に力を入れています。
値の張る大手アンティークディーラーはなるべく避け、ローカルな人だけが知る蚤の市や
おじいちゃんのやっている古道具屋、電話やネットもない中古家具ショップ、地元のオークションなどを
ディープに地道に開拓しています。
イギリス国内での輸送や輸出手続きも、出来ることは自分たちでやり、出来ないことは
日系ではなく、良心的な現地の会社にお願いしています。
現地での取引は、イギリス国内に所有する銀行口座を使用することで、為替変動に影響を受けず
安定して入荷できる仕組みがあります。
また、店舗を持たず、郊外の倉庫からネット販売することで固定費を低く抑え、その分
販売価格に還元するようにしています。
当店は、このようなスタンスでお店運営していますので、
探していたアイテムが当店でお値打ちに販売されていたとしても、決して心配しないで下さい!!
クオリティーが劣る、と言うわけでは決してありませんので。
「お金持ちの誰かさんの為のモノ」ではなくて、 「頑張れば、誰でも手が届くヴィンテージアイテム」
そんな位置づけで、イギリスに眠るたくさんの素晴らしいヴィンテージ品を、これからも紹介していきたいと
思っています。
来月は、仕入れの旅が待っています!
どんな名品に出会えるか、今からワクワクしています。
イギリスの一日が25時間になるフシギ。
こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
気がつけば、10月ももう終わりですね。
10月末と言えば、イギリスでは一日が25時間になる日があるんですよ!
不思議ですね~。
これはハリーポッターとは何の関係もなく、「サマータイム」という夏時間が終了になるためです。
サマータイムとは、夏の間、太陽の出ている時間帯を有効に利用する目的で始まったシステムで、
イギリスでは約100年前から行われています。
具体的には、今年の場合だと3月25日の午前2時に時計を一時間早めて3時にしたのが夏時間の始まりで・・・
10月28日の午前2時に時計を一時間戻して、標準時間に戻ります。
だから一日が25時間!となる計算ですね。
イギリスに住んでいた頃は、この時計の針を動かしてもいい日!、という大真面目な常識が、
なんとも非日常的でおもしろかったです。
イギリスの夏は本当に日が長いのですが、このサマータイムも影響して、20時が日本人の
感覚で14時くらいの明るさという日も7,8月は少なくありません。
仕事を終えてから、平日にBBQというのもよくある光景でした。
「太陽の明るいうちに仕事をし、夜の余暇時間を延長できる!」
そんなワーク&ライフバランスを重要視する、まさにイギリス人らしいシステムとも言えますね。
とは言ってもこのサマータイム、過去に日本でも実施されていたことがあるんですよ!
時は、戦後間もない1948~51年の3年間です。
日本がアメリカの統治下にあった時代ですね。
お堅いイメージの日本でもこんな策がなされていたとは、当時の人たちはどんな思いだったんでしょう?
さて、イギリスに話を戻すと、かの有名なビッグベンは、サマータイム時には手動で針を直しているそうです。
時計を止めるついでに、普段は出来ないメンテナンスもしているそうです。
こんなところにも、古いものを安易に新しくするのではなく、受け継がれてきた財産として
大切に使い続けるイギリス人の姿がありますね。
あんな大きな時計の針が変わる瞬間、一度見てみたいものですね!
イギリス人と紅茶の、切っても切れないカンケイ
こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
10月も下旬に入り、日が落ちるとずいぶん寒さを感じるようになってきましたね。
そろそろあったか~い飲み物が恋しくなりますね。
さて、温かい飲み物というと、イギリスではもちろん紅茶!
みなさん、イギリス人は一日に何杯くらいの紅茶を飲むと思いますか?
2杯?3杯?
いえいえ、平均的なイギリス人は一日6~8杯ほどの紅茶を飲んでいるんです。
数え方としては、
1 朝起きたとき、2 10時の休憩、 3 ランチ休憩、 4 3時の休憩、 5 家に着いた時
6 夕飯のあと、 7 テレビを見ながら、 8 寝る前にしめの一杯
といった感じです。
これに、友達の家へ寄ったりした日には、さらにもう1,2杯飲むことになります。
しかも、お上品にティーカップで・・・なんて人ははっきり言って見た事ありません。
もちろんティーリーフなんてものも、家に置いてある人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
ティーバッグを直にマグカップに入れて、お湯をなみなみと注いで頂いています。
ティーバッグも、日本みたいに丁寧に個包装されておらず、
糸がついていたらまだいい方で、大抵は大きなはこにそのまま放り込まれています。
飲み方としては、必ずミルクティーです。
ポール店長は、小学生の時に学校で中国茶の試飲体験をして、
「ミルクを入れないで飲むティーがあるなんて!」と衝撃を受けたそうです。
そのミルクティーにビスケットを浸しながらちびちび食べて、飲んで・・・とするのが、
かの有名な紳士淑女の国イギリスです。(笑)
我が家でも、紅茶だけはイギリスのものを欠かしていません。
様々なメーカーが紅茶を販売しているのですが、私たちが一番好きなブランドは「ヨークシャティー」です。
これはアマゾンなんかでも今は買えるようですが、しっかり濃くでて、ミルクの量がバッチリだと本当に美味しいです。
濃い目、薄め、砂糖いくつ?等を客人に細かく尋ねることが多いです。
実際、イギリス英語で「It’s not my cup of tea」という言い回しがあり、
「私の紅茶ではない」=「ちょっと私の好みではない」
という意味合いで、映画や趣味の話をしている時によく使われます。
さて、イギリスには、そんなふうに常に紅茶を飲んでいるイギリス人が重宝している家具があります。
当店でも取り扱っているネストテーブルです。
ネストとは「巣」という意味で、サイズの違うテーブル3つがセットになっていて
大きな「巣」の中にすっぽり収納できるというデザインです。
ポール店長の父親の家に行くと、リビングにはテーブルが置いていないので、いつもそれぞれの座っている
ソファの横にネストテーブルを一台ずつ置いてくれます。
そこに温かい紅茶とビスケットを出してくれるのです。
ふかふかのソファに包まれて、手の伸ばすとそこには湯気のたつミルクティー。
冬が長くてさむ~いイギリスでは、これに勝るものナシです!