ノー残業デイに思う。
こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。
11月も終わりに差し掛かり、今年も残すところわずかですね。
仕事にプライベートに忙しくなるこの時期ですが、本日愛知県は県内一斉に「ノー残業デイ」だそうです。
つまり、さぁ皆さん今日は残業しないで定時に帰りましょう!と、県が企業やサラリーマンの方々に
呼びかける活動で、先ほど見たニュースでも駅でチラシを配る市の職員の姿が映っていました。
それを観ていたら、イギリスで働いていた時のことを思い出しました。
日本人にとっては完全に普通というか、もはや当たり前という感さえする「残業」ですが、
イギリスでも残業は・・・
あります!
でも、日本にあってイギリスにないのは、
「報酬の伴わない残業」です。
生きるために働いているイギリス人は、自分の時間をとても大切にします。
会社などの都合で仕方なく残って仕事をすることもありますが、その分はきっちり
労働時間として支払われるか、支払われなければその分の時間を別の日に回収します。
それが例え15分だったとしても。
もしイギリスで、日本と同じように夜遅くまで残って仕事をしていても、休日出勤していても、
誰も日本のように褒めてはくれません。「ハードワーカー」とは呼ばれるかもしれませんが
そこに尊敬の意はなく、自分がやりたいからやっているというふうに解釈されます。
日本人は労働時間が長い割には、法律で週35時間労働が定められているフランスなどの
ヨーロッパ諸国に比べて、生産性が高くないということが指摘されています。
昔からの慣習を見直して、無駄をカットして効率化を図ることがきっと必要なんでしょうが、
日本の未だ年功序列的な社会ではなかなか難しいのでしょう。
ノー残業デイの今日。
本物のワーク&ライフバランスが実現され、家族と過ごす時間、自分の楽しみの時間などの、
家時間が充実した理想的な社会に日本が早く追いつくことを夢見ながら
よくイギリスで聞いていて、好きだった言葉の一つを改めて思い出しました。
「仕事の代わりはあるけれど、家族の代わりはない」
みなさん、本当に大切なものはなんですか?