英国家具デザイン界の巨匠ロビン・デイ


こんばんは。
英国ヴィンテージ家具、アンティークのセレクトショップ
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

ずいぶんと涼しくなって来ましたね。
熱いお風呂にゆっくりつかる瞬間、日本人でよかったぁ!と至福を感じますね~。

さて、今日は英国デザインについて。

イギリスに住んでいた頃、家具だけでなく建築物やサイン、スーパーのパッケージなど色々なものに
深く影響を受けました。
何気ないものでも、やっぱりどこか色使いやロゴ、デザインが冴えているんですよね。

それもそのはず、イギリスでは例えば公共の場で使われる物にもちゃんとしたデザイナーを起用して
いるんです。

その一つの良い例が、イギリスで最も成功を収めた家具デザイナーのロビンデイです。

ロビンデイは、「英国のイームズ」とも称される偉大なデザイナーであるにも関わらず、
そのデザインは、公立の学校や地域の公民館、はたまたロンドンの地下鉄でも見ることができるのです。

このベンチは彼がデザインしたものです。
日本だったら、JRの駅のベンチがカリモク!とでもいった感じでしょうか。
なんとも贅沢ですね。

2010年に亡くなるまで精力的に活動を続け、そのキャリアは日本でも良く知られているErcolアーコールやHabitatハビタの家具デザインへも及びます。

当店では、そんなロビンデイの1960年代ビンテージアームチェアをストックしています。
トレンドに左右されない、シンプルで実用的ななデザイン。

生前、「デザインは人々をより幸福にするための物でなくてはならない」、と言っていた彼の言葉を
思い浮かべながら座ると、なんだかとても感慨深いものがあります。

当店のロビンデイチェア在庫については、こちらをご覧ください。

ロビンデイの生い立ちについて

1915年イギリス有数の家具産地ハイ・ウィッコム生まれ。
1939年ロイヤルカレッジ・オブ・アート・ロンドン卒業。
1942年、テキスタイル・デザイナーのルシアンと結婚。
1948年妻と共同でデザイン事務所を設立。
     グラフィックデザイン、インダストリアルデザインを手がける。
     同年ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art=MoMA)で開催された
     「ローコスト家具デザインコンペ」で『ローコスト・ストレージ・ユニット』が大賞を受賞する。
1963年 デザインした『ポリプロップス』は1400万脚を売る大ヒットとなる。
1974年~1980年 ロンドン家具スクール(London School of Furniture)を主宰。
2010年 享年95歳

      英国の戦後の家具デザイン界に斬新なデザインと素材で新風を吹き込み、
      モダンデザインをイギリスの大衆に広めるという功績を残した。